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横断歩道の白と黒の間

セクシュアルマイノリティの人が書くブログ

FtM(GID)の治療に関する基本的なこと。

FtM GID

昨日、ブログを更新して、思うことがあったのでつらつら書きたいと思います。

僕が思ってるだけなので。

僕が勝手に思っていることなので。 

 

様々な環境で様々な健康状態の人がいますから 

画一的にGIDならSRS!!性別変更!!というには危険が多すぎると感じています。

僕は、他人の治療を薦めるつもりも、止めるつもりも一切ありません。

男性社会に飛び込んだけど生き抜けなくて挫折してやめてしまっても 

それでいいとさえ思っています。

それもまた人生だと。 

正しい人生など誰にもわからないけど

自分にとって良い人生は自分でつくっていけると思っています。 

最善じゃなくてもいいとさえ思います。

こまけーこたぁいいんだよ(笑)と思っています。僕はね。 

それに、GIDにおける治療というのは、不定愁訴の緩和でしかないと思っています。

苦痛を和らげることが目的であり、それ以上でも以下でもない。

あくまで個人の見解です。 

方法として、治療があり、その目的は苦痛緩和。

治療は、性違和を持ち、多感な10代20代の荒波の中をサバイブして

何とかその後の40年50年60年を穏やかに生きていくための方法だと思っています。

で。 

twitterでたまに相談をしてくださるFtMのパートナーさんがいらっしゃいます。

治療をすすめていくパートナーの健康状態や、治療方法に関する不安など。

FtMとの接し方や、NGワード、対応など。

パートナー目線でとても素敵なイラストブログを書いている方がいらっしゃるので

そちらがおすすめです。尊敬するカップルさんのブログです。

 

ここからは、過去に僕が嫁しゃんに説明したとても基本的なことをまとめておきます。

 

前半部分で「GIDならSRS!!性別変更!!」と書きましたが

日本では、戸籍の性別を変更することが出来ます。

性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律 

という法律が平成16年(2004年)に施行されました。

これにより、戸籍の性別を変更できるようになりました。

また、GID性同一性障害)における

FtM(Female to Male,体は女性・自認は男性)の

身体的治療は、大きく分けて3つあります。

 

1.ホルモン注射

2.胸オペ

3.内摘(SRS)

 

ホルモン注射は、男性ホルモンを筋肉に注射します。

胸オペは、乳腺を摘出する手術です。

内摘は、子宮卵巣を全摘出する手術です。 

胸オペと内摘は以下にまとめましたので、どうぞ。

 

hinata1130.hatenablog.com

 

 

hinata1130.hatenablog.com

 

法律上、戸籍の性別を変更することができる。

FtMの治療と呼ばれるものは「ホルモン注射・胸オペ・内摘」の3つ。

 

ホルモン注射や、胸オペにて、限りなく見た目は男性に近づき

社会的にも男性として就業している。

それでもなお、まだ「見えない臓器」である子宮卵巣をとるの?

ということを聞かれたことがあります。

それは、腫瘍だと思ってください。

人によっては、それは悪性で、人によっては、それは良性なのです。

だから、とる人もいれば、とらない人もいます。

しかし。

戸籍の性別を変更するにあたり、必須条件がいくつかあり

その一つが「生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること」

つまり、FtMにおいては「子宮・卵巣」がない状態を指します。

社会的に男性として就業していても、戸籍上の性別は女性であるという

大前提がありますから、それによって起こりうる問題は多かれ少なかれあります。

それによる苦痛を和らげたい人は、内摘をおこない、戸籍の性別を変更します。

この法律がなかったとしても、内摘をするという人もいます。

(この法律があるからできるのですが、仮にということです)

このように、内摘には、二つの理由があります。

 

一つは、それがあることが苦痛なため。

もうひとつは、性別変更のため。

 

苦痛だけれど、健康状態を優先し、内摘をしない選択をしている人もいます。

決して、内摘が性別変更の為に存在しているわけでも

とらないからといって、苦痛に感じていないわけでもありません。

苦痛の対象も種類も度合いも人によって様々あります。

内摘は、性別変更の必須条件ではありますが

性別変更の為の手段ではありません。

ですから「性別変更の為の内摘」ではありません。

大前提として、苦痛緩和の為の手段です。

法律により「内摘手術ができるようになった」

つまり、苦痛緩和の手段の一つが合法でできるようになったということです。

(つまり違法の時代があったわけです。先人に感謝です。)

 

性別を変更したい、しかし健康状態を考慮すると

内摘には踏み切れないという人にとっては

性別変更要件が厳しく感じる現状があります。

それ故、現状としては性別変更を優先し、「性別変更の為に内摘をする」

という人も存在しています。

何を優先しどうすることが自分にとって最善策であるのか見極めることが重要です。

本物だから、偽者だからとかくだらない話ではありません。

ひとりひとりが、どんな治療をどこまでするのか選択できます。

治療に関しては、性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(第4版)

書いてあります。

 

内摘は、戸籍変更の為に必須条件である。

法律制定により、内摘が可能になった。

しかし、内摘は戸籍変更の為の手段ではない。

また、内摘しないからといって、苦痛がないわけではない。

どこまでどんな治療をするのか、しないのかは、各人が選択できる。

 

内摘に関しては、慎重な判断が必要です。

先程、子宮卵巣を腫瘍だ(と思ってください)と書きましたが

通常、女性が病気により卵巣を切除した場合

ホルモンバランスが著しく崩れるため

女性ホルモンを摂取しながらそのバランスを保ちます。

卵巣というのは、生殖器である他に、ホルモン分泌器官です。

ですから、それを切除すれば、女性ホルモンの大半を分泌できなくなります。

ホルモンは人間の体を司っています。

端的に言えば、人間として(機能が)正常に動かなくなるということです。

女性ホルモンがでない=男性化するわけではありません。

子宮卵巣がなくなると男性になれるわけではありません。

(戸籍上の性別を女性から男性に変更することはできます)

ただ、子宮卵巣のない女性になるだけです(性別を変更しなければ)。

とどのつまり、何がいいたいかというと

治療は苦痛緩和だと述べましたが、「性別を変更したいから」

「苦痛を和らげたいから」という理由だけで

治療を開始してもおそらく苦痛は緩和されません。

GIDの治療は精神的な苦痛を、身体的な治療で緩和するという構図になっています。

身体的治療は、体に大きな負担をかけます。

ホルモン注射も、胸オペも、内摘も、

苦痛の緩和になりえるかもしれませんが

GIDが「治る」のではなく、体の健康を脅かします。

(苦痛が緩和される=治るならば、治るといえるかもしれません)

本来であれば、精神科医によりカウンセリングをしながら

治療の説明や相談などを行い、治療をしていくことになっていますが

自分自身、ガイドラインに則って通院し診断書を二通発行されましたが

それが機能していないと感じています。

もちろん、機能している病院もありますが

全員がそこに通えるわけではないですから

自分自身でしっかりと知識をつける必要があります。

健康を脅かしてでも、この精神的苦痛を緩和したい。だから、治療をしたい、と

ホルモン注射を始めたとします。

先程も言いましたが、ホルモンは人間の体を司っています。

ホルモンバランスが崩れれば、精神にも影響が及ぼされます。

つまり、体の健康を無視すれば、精神の健康も崩れていきます。

ホルモン注射を始めたら、ホルモンバランスは崩れます。*1

もちろん、GIDに関する苦痛は緩和されるでしょう。

しかし、ホルモンバランスが崩れ、精神に影響が出ます。

GIDの苦痛は緩和されたとしても、

治療が原因で、違う不調がでて、違う病気になる可能性があります。

 

治療は苦痛緩和である。

治療に過度な期待をしない。

治療によって起こりうるリスクをしっかり把握する。

そのリスクを最小限にとどめ、問題が起こったときの対処方法を知る。

 

少し、大げさに脅す感じになりましたが。

当事者からしたら、そこまでしてでも

生きる手段としては、必要なものだということです。

正しく付き合えば、そこまで危険なものでもありません。

しかし、どうしても、その危険を冒さなければならない人たちであるという

自覚を本人が持っているべきだし

パートナーとしても知る権利があると思います。

でも、こんな説明をされたら

きっと、パートナーさんは止めたくなるでしょうね。

僕は、この状態とうまく付き合っていくことが

GIDと向き合っていくということだと思います。

自分は、具体的にどの部分にどんな苦痛を感じていて

どうすることで改善するのか、見極めて治療を行っていかなければ

治療が苦痛緩和として作用しなくなってしまいます。

・治療=GIDを治すものではない

・どういう治療を何のためにいつ(いつまで)やるのか

・これらの治療には「リスク」が伴う

・どのような「リスク」があるのか

・「リスク」への対処方法

・そういうときにパートナーさんはどう対応すればいいのか

このくらいは、説明してもらってくださいね、パートナーさん(笑)

これくらいしてくれない彼ぴっぴはゴミぴっぴにすればいいと思います。

これらは、僕が治療について調べていく中で

感じたことですから、違う考え方もあるでしょうし

様々な捉え方があるかと思います。

僕個人の考え方であるということで。

パートナーさんにおかれましては

なにも小難しい理論を理解する必要は無いと思います。

文字にすると、なんだか難しいことですし

僕も書いてて、読むのめんどくさいなとすら思う内容です(笑)

わからないこと、不安なこと

より良く生きていくために、二人の人生が円満であるために

どんどん彼に聞いてください。

彼が説明できないようなら、一緒に調べてください。

大げさでなく、いろんな意味で命に関わることです。

話がとっ散らかってしまいましたが(笑)

治療と性別変更における基本的な考え方、雰囲気でも伝わりました?

しかしまぁ、文章がへたくそすぎですね(笑)

一言でいうと、治療は苦痛の緩和である。ということです(笑)

一言で終わっちゃうw

そこまで文章にすると更に長くなりそうなので割愛しましたが

なんとなく、「苦痛」といっても、様々な種類で、色んな度合いで存在していて

そういう一個一個の苦痛を明らかにすることで、どう対処すれば

その苦痛が緩和されていくのか、それを判断することが

治療をするということなんだ、ということが少しでも伝わればいいなと。

間違ってもGID=性別変更という発想にならなければいいなと。

治療は人それぞれ違うので、人と比べたり、焦ったりしないで

何が苦痛で、何をすれば解消されるのか

その渦中にいると本人は気がつきにくいので

冷静な判断をしてくれる人がいるといいですよね←

 

一応、内摘についての記事を書いたので、フォローとしてこの記事を書きました。

長く稚拙な文章にお付き合い頂きありがとうございます。

 

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*1:ホルモンは恒常性といって、常に一定に保つように設定されていてうんぬんかんぬん。ここは調査中ですので今しばらくお待ちください。