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横断歩道の白と黒の間

セクシュアルマイノリティの人が書くブログ

FtM(GID)の内摘(子宮・卵巣 全摘出)について(国内編)

 

hinata1130.hatenablog.com

 

以前、この記事をまとめまして。

 

国外編をまとめようと思ったのですが

 

まぁ、アテンドさんのブログや経験者のブログ見たほうが分かりやすそうなので。

 

内摘(国内編)をまとめようと思います。

 

これまた、嫁しゃんに説明する用。

 

あくまで、僕が集めた一片の情報ですのであしからず。

 

まず、内摘とは。

 

日本国内において、日本国籍にある「性別」を

 

「女」から「男」へ変更するために

 

必須条件がある。

 

性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律 より

 

第一条 この法律は、性同一性障害者に関する法令上の性別の取扱いの特例について定めるものとする。
(定義)
第二条 この法律において「性同一性障害者」とは、生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず、心理的にはそれとは別の性別(以下「他の性別」という。)であるとの持続的な確信を持ち、かつ、自己を身体的及び社会的に他の性別に適合させようとする意思を有する者であって、そのことについてその診断を的確に行うために必要な知識及び経験を有する二人以上の医師の一般に認められている医学的知見に基づき行う診断が一致しているものをいう。
(性別の取扱いの変更の審判)
第三条 家庭裁判所は、性同一性障害者であって次の各号のいずれにも該当するものについて、その者の請求により、性別の取扱いの変更の審判をすることができる。
 二十歳以上であること。
 現に婚姻をしていないこと。
 現に未成年の子がいないこと。
 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
 その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。
 前項の請求をするには、同項の性同一性障害者に係る前条の診断の結果並びに治療の経過及び結果その他の厚生労働省令で定める事項が記載された医師の診断書を提出しなければならない。
(性別の取扱いの変更の審判を受けた者に関する法令上の取扱い)
第四条 性別の取扱いの変更の審判を受けた者は、民法 (明治二十九年法律第八十九号)その他の法令の規定の適用については、法律に別段の定めがある場合を除き、その性別につき他の性別に変わったものとみなす。
 前項の規定は、法律に別段の定めがある場合を除き、性別の取扱いの変更の審判前に生じた身分関係及び権利義務に影響を及ぼすものではない。
 
 

 

戸籍上の性別の変更を行う上で、

 

四、生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。

 

という部分を満たすために、必然的に内摘手術を行う必要がある

 

という解釈のもと、内摘手術は合法的に行われる。

 

というのも、日本には、「母体保護法」というものがあり

 

そこには

 

第二十八条 何人も、この法律の規定による場合の外、故なく、生殖を不能にすることを目的として手術又はレントゲン照射を行つてはならない。

 

と明記されています。

 

この法律を回避するために、わざわざこの一文があるわけですね。

 

このあたりの歴史は

 

性同一性障害―性転換の朝(あした) (集英社新書)

性同一性障害―性転換の朝(あした) (集英社新書)

 

 

変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)

変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)

 

 

この二冊が分かりやすく解説しているので、オススメです。

 

話は戻しまして。

 

まとめ 1

 

戸籍上の性別の変更の為には、内摘手術が必須である。

 

続いて、内摘手術の手順ですが、通称「内摘」といわれていますが

 

これをガイドラインで照らし合わせると

 

性別適合手術」といいます。

 

性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン(第4版)

 

ガイドラインの14ページ目に

 

性別適合手術(sex reassignment surgery:SRS)という項目があります。

 

これによると

 

1.性別適合手術に関しては,2通の意見書をもとに性別適合手術適応判定会議において,その適応を判断する.

 

つまり、診断書(意見書)を二枚もらうことで、性同一性障害と診断されます。

 

その後、性別適合手術(以後SRS)用の診断書(意見書)を二通(二つの病院で発行して)もらい、判定会議にて可となれば、手術が出来ます。

 

ガイドラインを読めば書いてあることばかりですが

 

大事なことなので、まとめておきます。

 

まず、SRSの範囲ですが、第一段階と第二段階があります。

 

FTM の場合:第 1段階の手術―卵巣摘出術,子宮摘出術,尿道延長術,腟閉鎖術

       第 2段階の手術―陰茎形成術

 

いわゆる「内摘」と呼ばれているものは

 

性適合手術のうち、卵巣摘出、子宮摘出の部分にあたります。

 

これを行えば、先程の性別変更の為の必須条件の四を満たすことが出来ます。

 

それから、性適合手術はガイドラインによると、20歳から出来ます。

 

ガイドラインによれば、

 

身体的治療(ホルモン療法,乳房切除,性 別適合手術)身体的治療は,MTFの場合はホルモン療法(二次性徴抑制療法を含む)と性別適合手術のいずれかあるいはそのすべて,FTM の場合はホルモン療法と乳房切除術および性別適合手術のいずれかあるいはそのすべてを選択できる.どの治療 をどのような順番で行うかを検討する.ただし,身体的治療の後も精神科領域の治療は継続される.

 

とあります。

 

つまり、身体的治療において、乳腺摘出やホルモン治療を行わずして、

 

SRSを行うことは可能です。(病院がやってくれませんけど。)

(大概の病院がホルモン注射をしていないとSRSを受け付けていないようです。:16.01.21追記)

 

まとめ 2

 

・SRS用診断書(意見書)二枚必要

・内摘とは性適合手術(SRS)の第一段階の手術のうちに卵巣摘出、

 子宮摘出を指す

・内摘により、戸籍上性別変更の第四条件を満たすことができる

・性適合手術ができるのは20歳から

 

 

続いて、SRSの術式について。

 

1.開腹式手術

2.腹腔鏡式手術

3.膣式手術

 

の三種類があります。

 

まず、開腹式手術

へその下あたりを横一文字に開腹(切っておなかを開く)して

子宮卵巣を摘出する方法です。

メリットとしては、安い。

デメリットとしては、開腹するので、回復に時間がかかり傷跡が残る。

 

次に、腹腔鏡式手術

腹腔鏡を体内に入れるために小さく切開し

体内にて子宮卵巣を切除し、膣から取り出す方法です。

メリットとしては、傷が小さい。開腹式に比べ回復が早い。

デメリットとしては、肥満の人は受けることが出来ない。開腹に比べ値段が高い。

 

最後に、膣式手術

膣から器具をいれ、卵巣子宮を切除して膣から取り出す方法です。

メリットとしては、ほとんど術後の痛みがない。回復が最も早い。出血が最も少ない。

デメリットとしては、FtMの場合、膣が狭すぎて手術不可の場合がある。

 

以上の3種類がオーソドックスな方法になっています。

 

まとめ 3

 

術式は以下の三種類

・開腹式

・腹腔鏡式

・膣式

 

続いて、SRSを受けられる国内の病院を紹介します。

 

www.gidcenter.com

 FtM性適合手術 料金 840,000円

術式 開腹式(縦開腹も可),膣式

一泊入院or日帰り

 

www.fukae.or.jp

料金 600,000円くらい

術式 膣式

入院 三泊四日(個室)

 

最近、深江で受ける人が増えてきたのか、

ブログなどでの情報が得られるようになってきたので、気になる人は調べてください。

個人的な感想ですが、膣式を選ばないのであれば、タイの方が術例の多さ、金額などのメリットがあるかと思います。

重要事項と優先事項を並べて、マッチングしたところを選ぶといいと思います。

ガモン、ヤンヒーにて69,000バーツ(約22万円)からできます。

ガモンは2016年9月より、80,000バーツ(約23万6千円/1バーツ3円)になるようです。

 

blog.sophiabangkok.com

 

おそらく滞在費等含めてもタイの方が安いのではないでしょうか。

値段だけでなく、考慮すべき点は様々ありますが。

それから、胸オペ同様、保険適用外なので、自費です。

 

他に国立病院では、札幌医科大学岡山大学料金表)でも可能のようです。

詳細は良く分かりませんでした。

 

まとめ 4

国内の病院は二種類

・ナグモクリニック

・深江レディースクリニック

・札幌・岡山でも可能?

 

ついでなので、タイの病院も載せておきます。

 

www.kamolhospital.com

ガモン・ホスピタル

胸オペ 100,000バーツ 〜 200,000バーツ

(30万円から60万円/2016/11/01現在1バーツ約3円)

 

内摘 80,000バーツ~120,000バーツ

 (24万円から36万円)

yanhee.net

ヤンヒー国際病院

胸オペ 95,000バーツ 〜 110,000バーツ

(28万5千円から33万円/2016/11/01現在1バーツ約3円)

 内摘 69,000バーツ~120,000バーツ

(20.7万円から36万円)

 

 

詳細はアテンドさんなどのサイトにてご確認ください。

 

以上が、簡単にまとめた結果になります。

 

コレをまとめるにあたり、色々調べましたが、知らないことだらけなんだなーと実感しました。特に、術式についての説明はあれど、具体的にどのような手術なのかは、はっきりしませんでした。ネットだけでは、その情報を収集するのは難しいのだと思います。ネットの情報はきっかけにしか過ぎず、自分で正しい情報を集め、正しい判断をして下さい。

卵巣を摘出したことによる、体への変化なども調査中ですので、分かり次第追記します。

 

これ、まとめるの、結構疲れましたー。

 

何か間違っていることがあれば指摘していただけたら幸いです。

 

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