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横断歩道の白と黒の間

セクシュアルマイノリティの人が書くブログ

男じゃない。

こんにちは。

 

最近GID(Gender Identity Disorder 性同一性障害)について

 

ちょこちょこ記事を書いていますが。

 

改めて、ちょっと真面目に書いてみようかと。

 

最近の心変わりについて。

 

GID性同一性障害

 

一応、日本精神神経学会における

 

診断名となります。

 

最近、日本精神神経学会DSM‒5病名・用語翻訳ガイドラインでは

 

gender dysphoriaの訳名を性別違和に名称変更しました。

 

ですが、これは精神病ではありません。

 

私の場合、戸籍身体ともに女性ですので

 

いわゆるFtM(Female-to-Male)となります。

 

以前、エントリーに書いたように

 

小学校2年生頃からずっと

 

「大人になったら男になる手術をして男として生活する」

 

という”夢”を持っていました。

 

紆余曲折あり

 

一時は女性になる”努力”もしてみましたが

 

私には、自分を女性と思い生きていくことが

 

どうも困難なようです。

 

彼女(嫁しゃん)と付き合うようになり

 

改めて、自分と向き合う時間が増えて

 

GIDに関する情報を手にしていくうちに

 

自分自身の中で抑制され続けた思いが

 

あふれてきて

 

自分ではどうすることもできなくなっています。

 

おそらく、自分の体と自分が認識する性別が

 

一致している方にとっては

 

そもそも、体が女なのに思い込みで男であると認識することが

 

あり得ること自体、不可思議だと思います。

 

実際、私自身でさえ、どうしてこういうことになるのか

 

これは、一種の心の病なのではないか

 

単なる現実逃避なのではないか

 

厨二病をこじらせているだけなのではないか

 

もしも私が第三者ならば

 

お前は、誰がどう見ても

 

「女」である。

 

心が男だって言ったって

 

女なのだから、女として生きればいい

 

そういうかもしれません。

 

しかし、それが、精神をむしばむほどに

 

苦痛なのです。

 

私という人間は性別が変わったところで

 

何も変わりませんから

 

第三者から男として認識されたい

 

戸籍を男にしたい

 

男として生活したい

 

という具体的な思いはないです。

 

もしかしたら、女の体である自分でさえも

 

大丈夫なのかもしれません。

 

しかし、自分は自分のことを

 

女だと思っていないのに

 

人からお前は女だといわれ続けることは

 

それはもう、死に至る病なのです。

 

私がずっと心の糧にしてきた言葉があります。

 

GOという金城一紀著の小説の中で

 

在日コリアンの少年が

 

在日差別心を持つ少女に言ったセリフ。

 

「どうして何の疑問もなく、俺のこと<在日>なんて呼べるんだよ!
 <在日>って呼ぶってことはなあ、俺がいつかこの国から出て行く
 よそ者だって言ってるようなもんなんだよ!
 それわかって言ってるのか!
 俺は時々、お前ら日本人をどいつもこいつもぶっ殺したくなるよ!
 お前ら俺が恐いんだろ!
 名前付けなきゃ不安で仕方がないんだろ!
 なあ !? じゃあ、俺はライオンだよ!
 ライオンは自分のことライオンだなんて思ってないからな!
 お前らが勝手に付けた名前じゃないか!
 調子こいて近づいてみろ、頚動脈に咬みついて、咬み殺してやるぞ!
 名前なんて何だっていいんだよ!
 マムシでも、サソリでも、エイリアンでもいいよ!
 だけど俺は自分のことエイリアンだなんて思ってないからな!
 俺は、在日でもエイリアンでもねえんだよ!
 俺は俺なんだよ!
 いや、俺は俺であることすら捨ててやる!
 クエスチョンだ!ハテナマークだよ!
 物体Xだ!
 どうだ恐いだろう!なあ !?
 何黙ってんだよ!何とか言えよ!
 何なんだよ!ちくしょう!
 うるせーな、俺は!
 だから何なんだよ!ちくしょう!」

 

引用

http://www5f.biglobe.ne.jp/~hiro-cafe/Movie/speech6.htm

 

 「ライオンは自分のことライオンだなんて思ってないからな」

 

この言葉が、まだ中学生だった私を救ってくれたわけです。

 

誰が何と言おうと、私は私。

 

だからこそ、私は「男になる」ということを

 

信じて疑わず、ここまで来れたのだと

 

思っています。

 

今になって、その均衡が崩れ始めている。

 

その理由は、わかりません。

 

社会に出たことで、「女性」であることを

 

常に強要されているからかも、しれません。

 

わかりません。

 

男になれると思っていたのに

 

現実は、そんなに甘くなかったから

 

かもしれません。

 

私が性適合手術をして

 

疑似ペニスを作ったとしても

 

私は、元女でしかありません。

 

はるな愛さんがずっと「元男」と言われ続けるように。

 

私は、男になれません。

 

その現実が今、こうして私の前で立ちはだかっている。

 

その現実が私を苦しめている。

 

このままでは、違う病気になってしまう

 

そう危機感を抱きました。

 

もしかしたら、自分が何者であるか

 

診断されたら、少しは気がすむかもしれないと思い、

 

精神神経学会のガイドラインに従い

 

ジェンダークリニックで診察を受けることにしました。

 

界隈からしたら、とても遅い行動です。

 

今更、それをしたところで、何になるのかはわかりません。

 

もしも、GIDではないと診断されてしまったら

 

それこそ、私はいったい何者なのだ、と

 

更にさまようことになるでしょう。

 

GIDと診断されたところで

 

これと言ってホルモン注射や

 

内摘を望んでいるわけでもありませんから

 

その先のことはまだ何も考えていません。

 

ただ、少しでも、自分が、気楽に生きられるのなら。

 

縋る術があるのなら

 

縋ってみよう、そう思っただけです。

 

もしかしたら、これから不快になるエントリーが

 

増えるかもしれません。

 

その際は、文頭になるべく記すようにしますので

 

そのエントリーを読むのを避けてください。

 

いつも、読んでくださってありがとうございます。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

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